プロセッサーのチェーン研ぎ

林業

プロセッサーという、重機の腕に造材機械を付けた「高性能林業機械」を使っています。長さを測ったり枝を打ったりしながら、小さなタイヤで木を送り、チェーンソーで切る機械です。

私自身は、使い始めてまだ数年の若輩者です。

林業従事者と話すと、プロセッサーの不満の話をときどき聞きます。

  • 「チェーンソーで切ったとき、裂けたり樹皮が残ったりする」
  • 「ヒノキの枝を打てない」

私自身は、あまりそれを強く感じたことはありません。

プロセッサーのチェーンの刃研ぎ

プロセッサーには、油圧で動くチェーンソーの巨大なものが付いています。

私にプロセッサーの使い方を教えてくれた同業者は、チェーン研ぎ専用の電動ルーターがよいと教えてくれました。

会社で購入してみましたが、準備に手間がかかることと、うまく均等に研げなかったこととで、今はあまり使っていません。

で、どうしているかというと、普通のチェーンソーのように、丸ヤスリで研いでいます。多少、チェーンの素材が硬いような気がしますが、ゴリゴリと心地よい音をたてて研げます。

片側はふつうに研げますが、反対側はプロセッサー本体が邪魔で研ぎにくいようです。ネットではプロセッサーを地面に着けたまま転がし、開いたトングの中から研ぐなど、皆さん工夫されているようです。

私はどうしているかというと、そのまま同じ位置に立ち、チェーンの反対から研ぎます。つまり、チェーンの刃先から元に向けて丸ヤスリで研ぎます。それを見た人は疑問を口にしますが、ふつうに研げます。もちろん、よく切れます。簡単なので、こまめに研ぎます。

枝払いの刃

枝払いのために、アッパーカッター1つとサイドカッター2つで材の円周を取り囲みます。材がスライドするとカッターが枝に当たり、枝が切れる構造です。

ヒノキの枝は杉のそれと比べ、硬く切れにくいです。

でも、こまめに刃を研げば、切れないことはありません。

ヒノキの枝を打てないと言っていた人は、グラインダーで刃を研いでいるようです。

ウチも試してみました。グラインダーで研いでも枝はよく切れます。でも、カッターがすごい勢いでどんどん減っていきます。カッターが減ると、カッターは短くなります。短くなると、必然的に鈍角になります。

おそらく、カッターが短いことと、鈍角なことが、ヒノキの枝が切れにくい原因だと考えられます。

短いカッターで太い枝などを切ると、切っている途中で、切れた枝がカッターの根元のトングに突き当たります。これは構造的問題で、新品のカッターでも同様です。新品のカッターの長さの方が、いくらかマシということです。設計でカッターをさらに長くすると、折れやすい、他に干渉するなど、現状の長さが適当だということなのでしょう。

研ぎ続けてカッターが鈍角になると、鈍角であるがゆえに切れにくくなります。鋭角より丈夫でしょうが…。根元から研いで、適正な角度にすることは理論上は可能でしょうが、考えただけで面倒くさいですね。

ウチでは刃物用の金剛砥石で水をかけながら地道に研いでます。と言っても、すべて研ぐのに30分もあれば終わります。

まとめ

最近、歳をとってから感じることですが、急がば廻れって、たいていの場合は本当なんですね。

昔のせっかちな自分に、教えてあげたい…。

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