ぷちブラック企業 5

ブラック企業

毎回、金額よりも早さに重きをおいていた我社の賞与ですが、なかなか支給されませんし、その、気配もありません。

ピリピリと、しもじもが不穏な空気になっているのが、伝わってきます。

すわ、クーデターか?

と、思っていたところに、全員にボスからのありがたいお話があると、呼び出されました。

ボスからのお話

全員がそろってから、うやうやしく部長がボスを呼びに行く、という、芝居がかった演出から始まります。

久しぶりに見たボスは穏やかな笑顔でした。

「まずい…」

ボスが笑顔で話し始める時には、話の後半の『自己循環高揚型激情悪態的咆哮モード』がヒドイ傾向にあるのです。

  • コロナ禍で林業も厳しい
  • 当社も1千万以上の赤字
  • 賞与を出すのはキビシイ

と、予想通りに話は進みます。

いじめ?

そこで、「どう思う?」と、端に立つ者から振っていきます。

しもじもも次々に、「キビシイと思います」と、小学生のような返事をします、私を含めて…。

と、そこで衝撃的な場面に立ち会うことになります。

事務方の期待の若手優等生が、少しマシで長い見解を答えていると、話の途中の何の区切りでもないところで、「はい、つぎ」と、ボスに割り込まれました。

『えっ?いじめ?』

と、愕然としましたが、周りを見回すと誰も驚いていません。

『え?日常の風景なの?』

もう一度、驚きました。私は部署が違うので、あまりこういう場面に立ち会うことがありません。

いじめなのか、単に耳が遠いのか、ややボケているのか、判然としません。

出すの?出さないの?

散々、世上がキビシイことを強調した上で、

「最終的には、すべて経営者の責任です!」

カッコいいことを言い出しましたよ。

「賞与は、1ヶ月分出します。ただし…」

もちろん、我らが憎まれっ子は、ただでは終わりません。

最後にブラック

「賞与は1ヶ月分出します、ただし、来年1月から5日間の有給休暇は認めません。」

こうでなくちゃ、ボスらしくありません。

「5日間」とは、労働基準法で決まった有給休暇を取得させる義務のことだと思います。

「ただし、お父さんが亡くなった、お母さんが亡くなった、病院へ行くなどは別です」

さすがにマズいと思ったのか、やや譲歩するあたり、芸が細かいです。ちょっと、事由が限定的に過ぎますが…。

まとめ

この、世知辛いなか、賞与を出してもらえるのはありがたい限りです。

でも、せっかくいただけるのだったら、もう少し気持ちよくいただけないものですかねぇ。

あ、もちろん使いますよ、来年も有給休暇。年明けは3男坊のお受験など、忙しくなりますもの。

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